カート・ヴァイルがトム・ペティの〝Learning To Fly〟をカヴァーしている動画を観ました。
むかし、大学受験に失敗して、浪人しているときにふとラジオをつけたらこの曲が流れてきて、なんてことを思い出してしまう、まぁちょっとした想い出の曲なのです。
これがオリジナル。
ヴァイルは彼の命日(の近く)ということでこの曲を選んだのかな。
彼のバージョンは、アコギのきらびやかだけど硬質な高音、そして呻くような低音がシンプルな進行の上でなんともいえない空気感を生み出していて、ちょっと幻想的。聴く者を心の中の遠いところに連れて行ってくれるような。歌もしかとした存在感があって素敵。
僕はトム・ペティの曲は大好きで、コード進行もシンプルなものが多いのでいつかやってみたいと思うのですが、シンプルなだけに逆にとっても難しいんじゃないかと思い、思う度に断念していまっています。
その世界観を出す、あるいは自分の世界に引き込むということが難しく思えるのです。自分が強烈な個性を持っていないと、曲の世界に飲み込まれるというか。
だから、彼の曲のカヴァーはそんなに多くないんじゃないか。
と思ったら、ジョン・メイヤーがやってたや。。
これはもう、すっかり自分のものになっていて凄いなぁ。もうメイヤーの曲だと思っている人も多いんじゃないか。しかし、そう思わせるのも彼の実力があってこそ、とギターを始めてからはより強く感じるようになりました。
あと、最近気になっている姉妹デュオ、ラーキン・ポー。
〝American Girl〟なんて、いちばんカヴァーするのが難しいんじゃないかと思ったりしますが、それを特にいじることもなくさらっと自分の世界で表現しているのはすごい。そして、とても楽しそうにやってるのが素敵。
もう 1 曲。
これを聴いていると、あぁ、ペティと彼女たちはアメリカ音楽という深い世界の底でつながっているんだなぁ、と感じたり。
とにかく。
トム・ペティの曲は難しい。僕にとっては青春の忘れ物のひとつなのだけど、ここにたどり着くまでにはまだまだ精進が必要、と改めて思い知ったのでした。
あ、そうだ。
カート・ヴァイルもラーキン・ポーも新譜が出るそうです。
どちらにもペティの曲は入っていないみたいだけど、自分も聴こう。
BOTTLE IT IN [解説・歌詞対訳 / 国内盤CD] (OLE11469)
- アーティスト: KURT VILE,カート・ヴァイル
- 出版社/メーカー: BEAT RECORDS / MATADOR
- 発売日: 2018/10/12
- メディア: CD
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