昨日の続き。
最初はこの曲だと伝えずに、に出てくるモチーフを使って「さあ踊りましょう~♫」
と歌い、
※ 「優雅に~♪」と付け加えるおがミソ
みんなで踊り、メロディーを覚え、そしてそのモチーフを使ったバリエーション作りにチャレンジ。
楽器は鉄琴や木琴をはじめ打楽器を中心にして。
グループに分かれ、
「20分で作ってください」とスペンサー。
このハイドンの曲から、
当時の貴族たちのダンスの習慣が伺えること、
そして、曲の構造的には変奏曲の技法が
採られていること。
それらを知ってもらうためのワーク。
バリエーションの説明をするのに、
国芳の絵を使ったりするなど、
スペンサーのワークショップは、とにかく
驚きや新鮮な発見を伴う資料の提示の仕方が
素晴らしいなぁ、と思う。
最後は各グループが作ったバリエーションを、
実際のトリオに挟み込みながら演奏して、終了。
「このハイドンのワークは、テーマとバリエーションを子どもたちに知ってもらうために
やっていますが、当時のダンスはこういうものだ、とか
実際に身体を動かしたりとか、みんなで話し合ったりとか、さまざまな要素が入ってきます」
また、演奏の後、みんなが作ったバリエーションについて、
その特徴をちゃんと指摘することも忘れない。
「音楽は数学ではありません。正しいものができて終わり、ではないということです。
こうしたワークの場では、どれが正しい、ではなく、
みんなが『何を言いたいのか』をハッキリさせていくことが大事です。
そのための環境づくりをすことがファシリテーターの仕事で、観察力が重要になってきます」
あまりに濃い2時間半。
ここで興味を持ったり詳しく知りたいことが出てきた人は、
夏の講習を受けてね、と、終了。
最初はなんだか怖い顔していた参加者たちも、
最後は柔らかくなって、帰っていった。
クラシック音楽も、ただ難しいだけでなく、誰でも楽しめて、
知らず知らずのうちにさまざまなことを知るためのツールとして役立てることができる。
みんなそれぞれ、何かしらの発見を持ち帰ったことだろう。
と、ここで時間切れ、、
今日はこれから地方で仕事なので、おしまい。