それがそもそも曲がいいからなのか、その演奏がいいからなのか、わからない。
なにせロックなポップスとは違い、オリジナルを聴くことができないのだから。
楽譜がチンプンカンプンな私なぞにとっては、なおさらだ。
しかし、いずれにせよ、“いまそこにあるもの”が音楽。
僕にとってデイヴィス&LSOのシベリウスがよかった。それ以外の何物でもなかった。
まあそんなわけで、まずはシベリウスから始まったのである。
興味の持ち始めとは、ある意味いちばん楽しい時期でもある。
ジャズとかが好きだった自分とすれば、同じ曲の聴き比べとかもそのひとつ。
いろんな「シベ5」の聴き比べ。
まるで骨と皮だけのゴツゴツした感じ(あるいはジビエ?)みたいだなぁ、なんて
自分なりに(勝手に)感じたりしていた。
フィンランドは、自分はまだ行ったことのない国だが、
まず感じるのは、湖と森のイメージ。どこか透き通っている。
しかし、クルト・ザンデルリンク&ベルリン響のは、どこかもっと大地的というか、
くすんでいる感じもあった。
それは後から聞けば、当時(まだ世界が西と東に分かれていた時代。ベルリン響は東)
の楽器の精度的なものもあったらしい。
当時、仕事で会った方は言った。
「御当地だけじゃなく、いろんな国の人に演奏されることで、その音楽はインターナショナルに、
つまり普遍的になっていくと、私は思うのですよ・・・・・・」
・・・・・・今日も眠くなってしまいました。
土曜日も仕事です。
明日、この続きを書きます。