この前のスーパーボウルの、
ビヨンセのハーフタイム・ショウ、観た？
圧巻だ、、
カッコよすぎるだろ、、
デスチャも復活だ！
みんな、
ハーフタイムショーに
出る人たちは、
気合い入ってるよね、毎年。
ヤマザキ的には、
いちばん感動したのは、
だけど、
まぁ、どれもスゴイよ。。
…………。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
そんでもって、今日（正確に言うと、昨日、、）は、
その、ニューオーリンズからやってきたエリス・マルサリスと、
小曽根真によるデュオ・コンサートに行ってきました。
エリスは、ブランフォードやウィントンのマルサリス兄弟の、お父さん、ですね。
2人は、昨年の8月に、
デュオ・アルバム『ピュア・プレジャー・フォー・ザ・ピアノ』を出したばかり。
そこからのナンバーを中心に、
親子ほど歳の離れたピアニスト（実際、エリスは小曽根の父と同い年）が
紡ぎ出すサウンドは、、、
率直な印象。
小曽根さんの、仕事、でした。
ニューオーリンズだからディキシーか、というと、そうでもない、
エリス・マルサリスという、クセのあるピアニストを
オゾネさんの端正なピアノが、うまく操縦していた感じ。
そんでもって、ロイク、だね。
エリスお父さん、とっても楽しそうに弾いていた。
それがすべてだった、ような気がする。
ヤマザキは幸運にも、去年の東京JAZZ の際に
2人にインタビューすることができ、
それはとても興味深いお話を伺うことができた。
その記事は、『音遊人』2012年12月号に掲載されています。
さて、もうひとつ、彼らの『ピュア～』がヤマザキ的に特別な存在になっているのは、
アルバムが録音されたのは、ニューオーリンズにある、
〈ザ・エリス・マルサリス・センター・フォー・ザ・ミュージック〉だったこと。
ヤマザキが、ウチの雑誌で、初めて特集取材を任されたのが、
ニューオーリンズ特集、だったんだ。
2007年の3月のこと。
同行してくれたのは、ニューヨーク在住のフォトジャーナリスト、
Q.サカマキさん。
つまりは、ひと言でいえば、戦場カメラマン。
これまでに、TIME やニューズウィーク のプライズを何度も受賞している。
東日本大震災も、もちろん、撮っている。
Qさんのウェブサイトは、こちら。
※えっと、、震災はじめ、Gallery には、“そういう写真” もあるので、
苦手な方は、ご注意ください。
音楽の街の、アフター・カトリーナ。
いちばん被害の大きかった、
ロウアー・ナインス・ワードでは、
いまだに犠牲者が見つかっていたような状態。
案内してくれた方は、
「おととい、ここでシューティングがあったばかりだから」
と、帰りたくて仕方ない感じ。
…………。
家の中に入ると、キング牧師が、、
しかし、「埃を払った跡があるから、誰かがもう
撮った後だね」と、冷静なQさん。
バプティスト教会。
床には干からびた土砂に、
楽譜が散らばっていた。
復興も始まっていて、
ミュージシャンのための家が、建てられ始めていた。
で、この敷地に、〈ザ・エリス・マルサリス～〉が
建つ予定だ、と聞いたのだった。
何もわからない僕は、上から「金使うな」と言われたので、
スーパードームの近くの、
安いホテルをとったのですが、
初日、フレンチ・クォーターでメシ食って、歩いて帰る途中、Qさんがひと言。
「明日からは、タクシーで帰ろう」
…………。
だけど、戦場カメラマンのQさんは、いわゆる“きな臭い” ところにしか、行きたがらない。
「コレ、いちおう、音楽の取材なんスけど、、」と思いつつも、
当時の僕は、付いていくしかなかったワケで、、、
この取材で、たぶん、寿命が3年くらいは、縮んだ、と思う（苦笑）。
まぁとにかく、こうして、点が線になるのは、とても嬉しいことで、、
これまで何年も同じ仕事してきてよかったなぁ、と思ったのでありました。
こういう仕事をくれた方々に、感謝、なのであります。
いちいち書いてると寝る時間がなくなるので、この辺で、、
あ、そうだ。
『ピュア～』の売上は、
もう半分は、
〈ザ・エリス～〉に、つまりはニューオーリンズの復興へと寄与されます。
