40→70 ギターでデビューする!

ヤマザキです。40歳でギターを始め、8年目に入ってしまいました(2021年現在)。無謀にも70歳までにデビューするという目標を立てているのだが、はたして……? 普段はライター業をしています。

小曽根真のチャリティーアルバム


それでいま。聴いています。
 

この時期、みんな言いますね。
自分たちにいまできることは、何か。

いろいろあるけれど、音楽家だったら、もちろん、音楽でみんなに元気を与えること。
それに尽きますね。

(たぶんワタシの場合は、それを人に伝えることなんですね、、)

阪神淡路の震災も体験している小曽根は、
震災直後から、被災地へ赴いて演奏したり(井上ひさしさん縁の地もありますし・・・)、
いろいろ活動してきたのですが、
そのいっぽうで、このチャリティー・アルバムを作りました。

ゲイリー・バートンチック・コリアクリスチャン・マクブライド
ジェフ・テイン・ワッツ、ランディ・ブレッカー、ジェイク・シマブクロ、、、
そして去年のショパン・イヤーで共演したアナ・マリア・ヨペックなど、
彼のキャリアの中の登場人物たちと改めて、
日本のために作り上げたこの作品。


目新しいことは、何一つしていません。
上に挙げたミュージシャンたちと、普通にセッションしている、
という印象。
音楽って、楽しいね、とういう感じで。

強いていえば、アルバム最後に『ふるさと』をやっているくらいかな。
特別な感じがするのは。

普段着の演奏、ともいえばいいのでしょうか。

でも、それがこのアルバムの良さだと思います。


もちろん、音楽的に何か特別なことをするのには
時間がなかったこともあるでしょう。

しかし、だからこそ、逆に日常の素晴らしさを実感できるし、
また小曽根がこの30年近いキャリアで築き上げてきたものの

 
大きさが実感できるような気がするのです。

佐藤可士和のジャケット・デザインは、おまけのようなもの。
それ以上でも以下でもないと思います。


ヤマザキは仕事で何度か小曽根に
話を聞いたことがあるのですが、特に印象に残っているのは、

音楽に対してリスペクトする姿勢です。

そう、彼はジャズという音楽をリスペクトして、
仲間たちをリスペクトして、
音楽を紡いでいる。


だから、その音は、いつも前を向いている。
その前向きな音は、今回の震災の場合だけではなく、
いつも、ずっと彼が発してきたもの。

曲はほスタンダード・ナンバー中心。
ムズカシイことは何一つしていません。

今聴かないと意味がない、というものではなく、いつでも、気軽に取り出して、聴ける内容になっています。
それが、このアルバムの最大の魅力だと思います。

もちろん、その前に、自分でお金を出して買わないと、意味がないのですが、、、
売上は全額、公益社会法人 企業メセナ協議会GBFund
(芸術・文化による震災復興支援ファンド)に寄付されます。