40→70 ギターでデビューする!

ヤマザキです。40歳でギターを始め、8年目に入ってしまいました(2021年現在)。無謀にも70歳までにデビューするという目標を立てているのだが、はたして……? 普段はライター業をしています。

影、そして静寂の、美しさ

えー、前回からの続きで言うと、
結局、AC/DCLED ZEPPELINVAN HALEN の力を借りずに、校了しました。
コピー機はもちろん、ゴミ箱を蹴飛ばしたりとかも、しませんでした。
(ああやって書いてしまうと、逆にやらないモン、ですね
あ、ひょっとすると、ロッカーを拳で叩く、
くらいのコトは、してしまったかもしれません、無意識に。
ごめんなさい。
今度からは、それも書こう。。

年末年始は、ほぼ返上し、原稿書きなどに費やしておりました。
その甲斐あってか、終盤にはちょっとした余裕もできて、
校了間際の新年会にも参加することができました。
よかった、よかった。。

だがしかし、昨日、渋谷の街を徘徊していたら急にドッと疲れを感じ、
もう今日はどこにも行かず、家でDVD でも観ようか、
と決め込んでいたヤマザキです。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。


東京は、雪ですね。
雪の日の朝ってのは、やけに静かなんですね。
いつも聞こえるはずの、音がしない。
ウチの場合は、大きい通りに面しているので、まず自動車の音。
それでやけに静かだな、と思ってカーテンを開けると、
外が真っ白、になっているのです。

だから、というワケではないですが、以前買って、まだ観ていなかった、
と相成ったワケです。

惑星ソラリス』とか『ストーカー』が有名なようですが、
私は本作が初体験。

で、観ました。

……ヤバいじゃん。。。
なんでこんなに美しい作品を、買ってから一年半も放っておいたんだ、オレは。。

ストーリー的には、(ファンの叱責買うのも覚悟のうえで、めっちゃ手短に言うと)
ロシアから来たオッサンが、イタリアの田舎で、うだうだしてるだけ。
母親や、妻子のことも思い出しつつ。。

で、やっぱり、映像が、美しすぎ過ぎる……。
まるで、2時間ぶっ通しで、絵画の、しかも名作の連なりを、
観させられているような感覚なのだ。
やけにカッコいいんだ。
オッサンがうだうだしてるだけなのに、、、
キレイなお姉さんに愛想つかされて、
出て行かれるところすら、美しい。

1983年の作品だから、今みたいにCG とかの技術に頼ってない。
だけど、影とか、光とか、霧とか、湯気とか(イタリアの湯治場、なんで、、)、
そうした、見えない部分に、主張がある。
コレはスゴいんだ、と思う。

いま、仕事の撮影でも、デジタルだから、
「あの、隅っこに写ってる、コンセント消しといて」とか、
「影になっちゃってる●●、ちゃんと出しといて」とか、
挙句、「●歳くらい若めに、、」とか。。。
そんなのがバカバカしくなってくる(ま、ある意味バカバカしいんだが。実際…)くらいの美しさ。
やられた。。

それで、ヤマザキ的には、
この画作り、絶対ヴィルヘルム・ハンマースホイだろ!!
という瞬間があって、
ひとりほくそ笑んでしまった。。
まぁとにかく、両者には共通した美意識を、感じるな。
室内での光の使い方が、、、


それで、あとひとつ、BGM が、ないんだ。

瞬間的に、ベートーヴェンが、あるけど。

それで、靴音とか、鳥のさえずりとか、水が流れたりする音が際立ち、
そのことが、映像を相まって、観る者の感覚を研ぎすますのだ。
今日のような雪の日、みたいに、ね。

奇しくも、アデルが『スカイフォール』で賞獲りました~、なんてニュースが出てたけど、
そういうのとは対極の、映画の魅力、ですね。


で、音楽がないぶん、
この映画(もしくはタルコフスキー)をイメージして曲を作る、
というミュージシャンもいる。






やはり、代表的なのは、
タケミツ、かな。。
















最近でいえば、
ECM からアルバムを
発表している、
フランソワ・クチュリエ

このCDもDVDと
一緒に買って、
これは聴いていた。

いかにもECM
という感じです。





あと、去年のはじめにも、
この映画にインスピレーションを受けたという、
エレクトロニカのアアーティストによるCDを買ったけど、
忘れちゃった。。。
思いだしたら、今度。


と、いうことで、実は、まだ彼の遺作『サクリファイス』のDVDも、ある。
観なきゃな、ということで、期待は膨らむいっぽうだ。

そんなこんなで、今日はおしまい。

明日は、仕事だという人がほとんどでしょうけれど、
雪が凍っていると思うので、
くれぐれも気をつけて、、、