40→70 ギターでデビューする!

ヤマザキです。40歳でギターを始め、8年目に入ってしまいました(2021年現在)。無謀にも70歳までにデビューするという目標を立てているのだが、はたして……? 普段はライター業をしています。

病院(2)。

ふと気が付くと、
救急スタッフのおじさんに、ガンガン揺さぶられていたのだ。

「大丈夫ですかぁーー!!!!」

オレ「…………」

カッと目を見開いたまま、気絶したのを見て、
ヤマザキ、死んだかと思った」
とは、相方の弁。


いやだがしかし、これを機に、スタッフも、
そしてオレ自身も、
コイツはヤバい、、と思い始めたのだった。


…………。

副鼻腔炎の治療のため、耳鼻科の先生に処方をしてもらい、
抗生物質と痛み止めを、もらってきた。

夜、寝る前に抗生物質を飲んで、痛み止めはどうしようか、悩んだが、
痛くて夜中に何度も起きるよりは、
ぐっすり眠れたほうがいいだろう、と、結局飲むことにした。

抗生物質から痛み止めまで、約10 分。
痛み止めから、両腕にじんましんが出ているのに気付くまで、また10 分。
胸やけのような激痛がやってきたのとほぼ同時。
そして、だるい。。。

これが、抗生物質が合わない、ということか、、
もうこれで、明日から薬飲むのを止めよう。じっとして寝るか、、

というところで、トイレに行ったら、
むむぅ、くらくらしてしまい、出たところで倒れこんでしまった。

ここでヤバいと思ったか、相方が救急ダイヤルに電話してくれる。
が、あまり先方が的を得ていないらしく、
オレもその場で少し横になっていたら回復してきたので、
代わることにした。


オレ「(症状を説明している)」
先方の、係のオバチャン「私の質問に、〈はい〉か〈いいえ〉で答えてください」


…………思い出すとイライラするので、途中は省略…………


喋っているうちに、呼吸が辛いことに気付く。
※これが、この時の電話で、唯一の収穫だったとは、皮肉なことで、、

オバチャン「そうすると、救急車を呼ぶ、ことになりますけど?」

オレ「え? じゃあもう、そうしてください」
※ほぼ、なげやり。


と、いうことで、救急車が来ることになった。

…………。

準備しなきゃ。

自分でズボンやら保険証やら何やら取り出していたら、
「具合悪いフリ(!)してないと、自分で病院行ってくださいって言われちゃうよ」
「そっか。じゃ、寝てるわ、、」

そんな具合だったので、正直、救急車に乗るほどでもなく、
ひと晩じっと寝てれば、
朝には治まっているんじゃないか、
救急のスタッフの方々に申し訳ないな、、くらい思っていたのだ。




イメージ 1
さて、ここで。

ウチのマンションは、
高田の丘の上の、
端っこに建っていて、

この眺めも、
かなりの高層階からの
ように見えるが、
実は4 階。

裏から入って来るには、
急斜面の坂を、
登らねばならない。



果たして、救急車は、坂を上って、やってきた。

寝転がってスタッフさんたちを迎え、ベッドに括りつけられて車のところまで来ると、
ちょうど坂を上がりきったところに止まっていて、
そこにオレを“搬入” するには、
ベッドを坂に少し出さないといけない。
ベッド上のオレ、後ろ向き。坂の斜面、そして下の暗闇が、よ~く見える。。

ベッドを押す係のスタッフさん、新人さんなのか、なんか頼りなさげ。
腕と足が、プルプル震えてんじゃん、、

コレ、、
スタッフさんがちょっと手や足を滑らせちゃったら、
オレ、ベッドごと坂を真っ逆さまに、、

…………。

こういう時、どうすれば??
確かドラマや映画だと、主人公は坂を転げ落ちている間に
なんとかベッドからすり抜けて、難を逃れるんだ。
ということは、オレも、このベッドから瞬間的に逃げ出す方法を見つけないと、、

とか思っていたら、ガタガタいいながら、
プルプル震えながらも、なんとか載せてもらえた。

次。

救急車、バックで、坂を、下る。

…………。

これまた難儀必至で、バックし始めたはいいが、
うまくいかないらしく、
「違う違う!「そうじゃない!!」
「一回止めろ!!! 止めろぉおお!!!!!!!!!」

なんて、怒号が飛び交い、スタッフさんも全員車の外に出てしまった。


何だ、何が起こっているんだ、一体!?


そこで、急に、再びくらくらし始め、
もがこうと思ったものの、身体はベッドに縛られたままで、
そのうち全身が痺れはじめ、、

冒頭の状況に、至ったのである。


…………。

なんとも。


その後はなんとか、坂を脱し、病院へ。
酸素吸入器をつけられたヤマザキは、それ相応の対応で
救急病棟に連れてこられたが、、

夜中の都心の救急病棟は、
やれビール瓶でアタマを殴られて、、とか、
酒の飲み過ぎで水ぶくれのようになっていたりとか、
マジにヤバいのばっかで、
ヤマザキは正直、彼らの片手間的に扱われる、
軽い患者だったっぽい。


まぁでも何とか、やれだるいだ寒いだとか言って、
朝まで居座り、
なんとか無事に家に戻る。


三、四日間ほど、家に閉じこもり、
そして再びもらった抗生物質。こんどは飲んでもなんともない。

ということで、ようやく、治療が、始まりました。
痛みもほとんど感じなくなったので、
これからまた元気に校了に向けて頑張りますです。

まぁ、こんなことが、ありました、ということで、、、


この日、いろいろあったが、オレを救急車で連れてってくれたスタッフの方々、
そして救急病棟で世話してくれたスタッフの方々、
ありがとうございました。

そして、自分の仕事もあるのに、ひと晩ずっと付き添ってくれた相方、
ありがとうございました。感謝します。

そんな感じで、次から、またいつものフヌケに戻ります。

皆さまにとって、今週もステキな一週間になりますよう。。