昨日は、2週間後に迫った発表ライブのリハーサルでした。
レッスンでは先生と自分の2人だけですが、本番では先生のバンドのピアニストが入って3人での演奏になる。このリハーサルは自分の練習してきたことの確認であると同時に、3人になったときの感触を感じる場でもある。と、そういうふうに自分は捉えています。
これまで、自分が選んだ曲をどのように表現しようか、そして自分で新しく覚えたフレーズとかをどのように入れ込もうか、みたいなことを考えたりしながら過ごしてきました。
特に、ゴールデンウィークはある程度まとまった時間を取って練習してきたのですが、いままでの経験上、その、今考えていることとかは、こういう場での演奏に入れ込むことは難しい。
結局は、その場の流れにいかに乗るか、ということが一番大事なことで、いい演奏になるカギだったりする。
だけど、自分が覚えたフレーズとかも披露したい。
こんなことが、頭の中をぐるぐると巡るわけです(笑)。
つまりは、頭の中でいろんなアイデアをこねくり回している状態、というか。ゴールデンウィークは「こねくり回し」の時間でした。
で、リハはどうだったかというと。
まぁ、予想通り、自分のやろうとしたことはほぼできなく、その場の流れに乗れたのかどうかもよく分からない。ただ、3人になるとこんな感じなのか、という感覚は掴めた。本番はもっと、なんやかやとこねくり回したものを忘れて、頭の中を空っぽにしたほうがいいだろう。
つまり、整理すると。
こねくり回す → 開放する、このプロセスが、今の自分にとっては大切なのだと思いました。
こねくり回しの時間がないと、アイデアの展開の仕方を覚えない。しかし、どこかで一回開放をしないと、理屈っぽい(つまりは楽しくない)演奏になる。
作詞や作曲をする人にインタビューをすると、「何も考えずにピアノに向かって30分でポン、とできた作品が実は今までで一番売れた」とか、「時間をかけると、自分の中で格好をつけようという欲が出てきて、いろいろこねくり回した挙句、結局つまらないなぁ、と思ってボツにする」みたいな話をよく聞きます。
それと同じ、と言ったらちょっと図々しいけれど、似たような感覚はあるのかな、と思います。
こねくり回さないと開放もされない。
これからの2週間もまた、「開放」するための「こねくり回し」をしようかと思います。
そういえば、ソロのときにセレクターを切り替えるとか、そういう練習もしなくちゃ……。