昨日の続き、です。
そういえば、〝I've Just Seen a Face〟のカヴァーといえば、ケニー・ランキンを忘れていました。
この、ライブアルバムに収められています。
?The Bottom Line Archive Series: Plays the Beatles & More (Live 1990)
- アーティスト: ケニー・ランキン
- 出版社/メーカー: BFD
- 発売日: 2015/03/23
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ケニー・ランキンは主に1960~80 年代にかけて活躍したシンガー・ソングライターで、ジャズやボサノヴァなどの影響も強く受けたスタイルは AOR という文脈でも独自の地位を築きました。
で、このアルバムは、ニューヨークの名門ライブハウスで、タイトルのとおりにビートルズのカヴァーを中心に構成されたコンサートの模様を収めています。
で、久しぶりに聴いてみたのだけど。
上手い。上手すぎる……歌もギターも。
〝While My Guitar Gently Weeps〟に〝My Funny Valentine〟がすっと挿入されてきたり、ジョアン・ジルベルトで知られる〝Doralice〟とスティーヴィー・ワンダーの〝Sunshine of My Life〟をさりげなくメドレーにしちゃったり。
で、〝I've Just Seen a Face〟はピアノ(本人が弾いている? んだろうな……)をバックにもうスタンダード然とした歌いっぷり。
うーむ。
むかしは感動したけれど、今聴くと、あまりの隙のなさに、感情移入しにくかったりして……。
あまりに高い技術は人を感動させるけれど(いわゆる銭がとれるというやつ)、時としてそうでない場合もある。少しくらい受け手の感情が入るくらいの隙間があったほうがいいときもあるんだろうな、なんて思ってしまいました。
ま、自分のギターにとっては「上手すぎて云々」なんてのは死ぬまでないと思いますが(笑)。
リスナーというのは我儘であり、だがしかし、我儘であることがリスナーの特権でもあるのですが。