40→70 ギターでデビューする!

ヤマザキです。40歳でギターを始め、8年目に入ってしまいました(2021年現在)。無謀にも70歳までにデビューするという目標を立てているのだが、はたして……? 普段はライター業をしています。

僕にとって、ギターを練習するのは「忘れ物」をひとつひとつさらっていく作業なのかもしれない ―― 『夢の人(I've Just Seen a Face )』を聴く

YouTube を徘徊していたら、横っちょのコラムに原田知世の『夢の人(I've Just Seen a Face )』が出てきて、つい観てしまったのです。

 

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3 年前のアルバム『恋愛小説』より。言わずと知れたビートルズのカヴァー。

 

恋愛小説

恋愛小説

 

 

僕と同世代だったら共感していただける方も多いのでは、と思うのですが、反則ですね、これは……。ビートルズが、ではなく、知世さんが、です(笑)。

むかし、20 年ぐらい前に、当時地方に住んでいた高校の同級生に会いに行ったのですが、マイケル・シェンカーとかドリームシアターとかストラトヴァリウスとか、、そんなメタル大好きな彼の CD 棚に、なぜか知世さんのアルバムもそっと入れられていたりして……彼女はそんな存在なのです。当時はトーレ・ヨハンソンと一緒にやってたんじゃなかったっけな。

 

ともかく。

いい曲です。『夢の人』。邦題も素敵です。伊藤ゴローさんのアレンジも素敵。空を見上げたくなります。

 

〝I've Just Seen a Face〟といえば、やはり20年くらい前のホリー・コールのカヴァーも意外性があって、好きでよく聴いていました。

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アルバム『Dark Dear Heart』の 1 曲目。ジョニ・ミッチェルのパートナーでもあったラリー・クラインのプロデュースで、それまでのジャズのイメージから離れてシンガー・ソングライター的な世界が展開されているのがとても新鮮でした。

DARK DEAR HEART

DARK DEAR HEART

 

 

ジャズのアレンジャーでサクソフォン奏者、ボブ・ベルデンのビートルズ・アルバムでもやっているのは、なんと自分の iTunes をいじっていて知りました。忘れ物……。

 

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こちらのバージョンはかなり牧歌的。草原の丘が目の前に広がります。

 

 

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それで。

改めて原曲を聴いてみました。カントリーというかフォークというか、そういうテイスト。これも牧歌的といえば牧歌的なんだけど、上のカヴァーにないのは、初期衝動というか、絶対的な勢い、なんだよなぁ。当時の彼らにしか出せない、勢い……。カヴァーする身としては、そこはもう出せないので、アレンジの妙で「大人な曲」にしたりとか、そうするしかない。そんな気がします。また、そうできるだけのすき間というのか、余地がある曲、でもあるのでしょう。

 

ということで、これは僕も、来年の発表ライブでやろうかな。練習しよう、今の、40 代の自分を出せるアレンジを考えてみようか、と思いました。

 

僕にとってギターを練習するというのは、それまでの「忘れ物」をひとつひとつさらっていくような作業、なのかもしれません。