昨日の、続きです。
まぁ、これは昨日に限らず、いつも先生に言われていることなのですが。
「弾こうと思っちゃダメなんですよ」というのです。
「弾こう、弾いてやろう、なんて思っていると、力みすぎてカタくなっちゃったりとか、リズムに乗れなかったりとか。もちろんソロは弾かなきゃいけないんだけど、弾こうとは思っちゃいけない」
もう禅問答のようのようなのです。
そういえば、尺八とかは「吹け、吹くな」とよく言うそうです。店主が尺八の名人だという居酒屋にお邪魔したときに、実際に吹かせてもらいながら聞きました。
最初はいくらフーフー吹いても、音なんか鳴りゃしない。だけど、あんまり意識しないで吹くと、すぅーっと音が出たりする。「あ! 出た!!」と思ってまた吹くと、今度はまた音が出なくなってしまう。
「今、音が出たもんだから、もっと良く吹いてやろうと思ったでしょ」と店主。「音を鳴らそうと思うと、力んだり小細工をしようとしてしまう。つまり邪念が入るんですよ。そうすると鳴らないの。自然にやらないと。まぁ、それが難しいんだけどね」
しかし、言葉では分かっていても、なかなか実行するのは本当に難しいもの。やはり何週間に一度のスタジオでのレッスンという貴重な機会だから、どうしても家で練習してきたことを出そう、出してやる! なんて思ってしまう。
後で聴き返してみると、家で「今度これをやってやろう!」と思って練習したことにトライはしてみているけれど、そこの部分はあまりよくない。逆に、ネタが切れてきて、もうとっさに出したフレーズ(もう何年も練習してるもの)とかのほうがスムーズで、「あ、コレいいじゃん」とか思ったりする。
やっぱり、今やってやろうと思って練習したものが自然と、いい感じで出せるようになるには1年くらいはかかるのかな。
「弾こうと思うな、弾いたら負けよ」
弾こうと思わなくても出てくるフレーズを増やすには、やはり日々精進するしかない。「弾こう」と思わないためには、一度弾きまくらないと。
やはり禅問答だなぁ。。
ということで、やはり練習あるのみ、という結論に達するのでした。
今回使うギターのネック側にはLollarのGoldfoilを付けているのですが、これがとてもいい音がして、気にいっています。いい音がするともっと弾きたくなるので、やっぱり音の調整もしなくては……。