40→70 ギターでデビューする!

ヤマザキです。40歳でギターを始め、8年目に入ってしまいました(2021年現在)。無謀にも70歳までにデビューするという目標を立てているのだが、はたして……? 普段はライター業をしています。

Somethin' Else

夢や希望、はたまた決意、喜怒哀楽は言わずもがな。

映像や音で直接的に表現されるわけではないけれど、
だけど観る者、聴く者に伝わってくる何か。

ジャズの世界でいえば、“Somethin' Else”といったところか。

それを観客は求めているはず、だと思う。


それが、感じられなかったのが残念だなあ。
昨日観た映画『キャデラック・レコード』。

当時の雰囲気もそれなりに再現されているのだと思う
(もちろん、知らないから憶測だけど)。
音楽監督テレンス・ブランチャードだから悪いわけがない
(音作りがちょっとモダンすぎるのは、
多くの人に観てもらうためだろうからしょうがない)。

しかし、モンダイはそんなことではなく。。

この作品をもってして、何を伝えたかったのかがわからない。
まったくもってワカラナイ。
致命的。


シカゴのブルース・レーベル「チェス」の栄枯盛衰の物語。
創設者のレナード・チェスと、看板アーティストだったマディ・ウォーターズ
リトル・ウォルター、チャック・ベリー、そしてエタ・ジェイムスらを
中心に物語は進む。

最初はまあまあだったけど、途中から時系列がバラバラ、
登場ミュージシャンが多かったためか、どのエピソードもインパクトに欠ける。
いっそのことチェスとマディ2人だけのストーリーにしちゃったほうが
よかったのかも。

まあでもこれは結局、エタを演じたビヨンセ
『At Last』を歌わせるための映画だったんだな……。
薄々感じてはいたけれど、
ちょっとは期待していたのに。

非常に残念。

僕的には、『At Last』よりも『I’d Rather Go Blind』のほうが
出来が良く感じられたけれど、
なぜかネットとかでフィーチャーされていたのは『At Last』。

やっぱりビヨンセのための映画だったんだ。
ファンにとってはいいかもしれないけれど、ほかの観客には何も伝わってこない。
資料的にもイマイチ。

ブルースがテーマだから楽しみだったけど、
エタをビヨンセが演じることでエタ本人も日本でちょっとは注目されるかも、と思ったけれど、
これでは難しいなあ。

長くなってきたので、続きは今度。