40→70 ギターでデビューする!

ヤマザキです。40歳でギターを始め、8年目に入ってしまいました(2021年現在)。無謀にも70歳までにデビューするという目標を立てているのだが、はたして……? 普段はライター業をしています。

ジョビンとショパンという越境の話

マーティン・ミラーとトム・クウェイル、2人のギタリストによる新しいライブ映像がUPされていました。2人ともアイバニーズの新しいライン、AZシリーズを使っています。というか、シグネチャー・モデル。

 

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このシリーズ、2人の呼吸がバッチリで、音も演奏もすごくいいので大好きです。マーティン・ミラーのハムバッカー、トム・クウェイルのシングルコイルと、2人のギターの音の対比も楽しめます。僕は個人的にシングルコイルが気になるかな。。

AZシリーズはほかのアイバニーズのラインのようなメタル臭がなく、コンポーネントっぽい造りで、とってもとっても気になるのですが、、まぁ今回も見て楽しむだけでしょう(涙)。

 

 

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曲は、前回はスティービー・ワンダーの〝Isn't She Lovely〟だったのですが、今回はアントニオ・カルロス・ジョビンの〝How Insensitive〟。最後に〝天国への階段〟が……。これはまぁご愛嬌、なのでしょう(笑)。

 

さて、今回は、〝How Insensentive〟について。

この曲はジョビンがショパン前奏曲第4番にインスパイアされて作った曲。

 

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こう聴くと、本当に2つの曲は親子のようですね。しかし、リヒテルの演奏は本当に素晴らしいなぁ。。

 

クラシックの素養があるジョビンは、ショパンをはじめ、サティやラヴェルといった作曲家から大きな影響を受けています。

昨年は、そのジョビンのクラシカルな側面を大体的にフィーチャーしたアルバム『アーキテクト・ジョビン』をリリースしたギタリスト、伊藤ゴローさんにお話を伺うことができました。

アーキテクト・ジョビン

アーキテクト・ジョビン

 

これはとっても知的でノーブル。大好きなアルバムです。 〝How Insensitive〟は原題の〝Insensatez〟として収められています。

 

mikiki.tokyo.jp

 

また、8年前のショパン生誕200年の年にショパン・アルバムをリリースした小曽根真さんにも、当時お話を伺うことができたのですが、ショパンの曲と向き合って、そのハーモニーに大きく感化されたとおっしゃっていました。

 

ロード・トゥ・ショパン

ロード・トゥ・ショパン

 

このアルバムには前奏曲第4番が収められています。

 

 

〝How Insensitive〟と前奏曲第4番。いろいろ聴き比べてみると面白いです。

先日、お話を伺った作曲家の先生は、学生時代にジャズに夢中になったらしいですが、フランスの作曲家のハーモニーはジャズに近くて、とても面白く感じた、と言っていました。

私にとってはなんとなく、そうかのかなぁ、とは思いますが、勉強を重ねてそういうハーモニーとかがわかるようになると、もっともっと音楽が面白くなるのかな、と思いました。

それにしても、ジョビンのショパンの話のように、ジャンルとか呼ばれているものを越境する話は本当に興味深く思います。