先日に続いて、押し入れから出てきたレコードからの話。
ハンプトン・ホーズ『At The Piano』。
ホーズはビバップ期から活躍したジャズ・ピアニストで。本作はベースにレイ・ブラウン、ドラムにシェリー・マンを迎えたトリオで、1976年に録音されています。
僕は、1 曲目にロバータ・フラックの〝Killing Me Softly with His Song〟が収録されていたので買ったと記憶しています。高田馬場のレコード屋さんだったかな?
果たしてどんな感じでカヴァーしているんだろう? と思って聴きましたが。
うーむ。
僕的にはそんなに好きにはなれないのが正直なところ。スリリングな演奏が、オリジナルの歌心とシンクロしていないというか、これだったらほかの曲でもいいじゃん? なんて思ってしまいました。
この翌年に、ホーズは亡くなってしまうのですが、いまこのアルバムジャケットを見ると、彼の表情が切なすぎるというか、、決して楽しそうには見えません。
彼の本領は、もっとスインギーなところにあったのでは、と思ったのでした。
本人はどう思ってこの曲をプレイしていたんだろう。