musicradarに、MIYAVIのインタビューが載っていました。
「MIYAVIからギタリストへの5つの助言」みたいな感じでしょうか。
僕は彼の熱心なファン、というわけではないのですが(ついこの間東京でライブしていたことも知らなかった。その程度です)、共感というか、参考にすることも多かったので、簡単にではありますが記しておこうと思います。
1. ギターとの距離を縮めよう
ギターは単なる楽器ではなく、自分の手や目、肌の延長のようなもの。ギターとの距離が縮まればそれだけ感情豊かに自分を表現できるようになる。演奏するときは楽器ではなく観客のほうを見る。楽器のほうばかり見てしまうようでは音楽に感情を込められない。
2. テクニックをコントロールすること
スラップはとても本能的なもので、特に右手がそうなんだけど、より大事なのは左手。6弦を叩くときに5弦をミュートするように、左手でコントロールすることが重要。
3. いつもバンドでいる必要はない
(ちょっと変かもしれないけれど)友達を作らずひとりで練習しよう。必ずしもベーシストと一緒に練習する必要はない。かわりに、僕はドロップチューンペダルとスイッチャーを使ってギター・アンプとベース・アンプに繋げて練習していた。
※これは、ラリー・グラハムやマーカス・ミラーなどのベーシストに影響を受けているという 彼ならではのものでしょう。
4. 他人とは違う自分の経験に学ぼう
人としての経験は、その人の音楽に大きな影響を与える。だから誰ひとりとして他人と同じように考えたり演奏することはないし、誰もがユニークなんだ。いろんな経験を積むことは演奏者としてとても大切なこと。自分にとってはは役者とかファッションモデルとか、UNHCHの親善大使としての経験がとても大きな影響を与えてくれている。
5. 独自のカリフォルニアロールを見つけよう
自分は醤油も米も持ってる。だけどアボカドを探している最中なんだ。日本の伝統的なスケールはブルーススケールに似ているのは興味深い。要はそういうことなのかも。
※ここでのカリフォルニアロールは、彼が海外で演奏する際に意識することで、日本と西洋の音楽的思想をミックスすることの象徴として語られているようです。
僕的には、まだ1.に取り組んでいる段階なのですが、やはりギターを弾くからには、誰かのくのコピーではなくて、自分のフィルターを通した演奏をしたい。なのでどれも共感を持ちました。
40歳からという遅いスタートだと、逆に何かの完コピみたいなものをやっているような時間もないし(というかまずできないし……)、そういう段階をスキップしてでも、自分がそれまでの40年に見たり聞いたり考えたりしてきたことを演奏に反映させる作業をしなくちゃいけないのかな、と思います。
5. で言うアボカドは、別に日本にいても誰もが探しているもので、自分の演奏を人に解ってもらいたい、という願望を叶えるためのツール、自分とオーディエンスとの間を埋める何か、なのかもしれません。
何はともあれ、また明日から練習です。