昨日は、渋谷のユーロスペースを中心に行われている
北欧映画の祭典である。
そういやぁ、いま書いていて思い出したけど、
それ以降、北欧はいつも気になる存在であった。
ともかく。
昨日の目的は、『サウンド・オブ・レボリューション』。
1970年代、グリーンランドを代表するロックバンドとして知られた「スミ」をめぐるドキュメンタリー。
当時のグリーンランドが抱えていた苦しみ、
デンマークによる植民地的な統治から立ち上がれというメッセージを
力強いロックサウンドに乗せて発信したのだ。
各メンバー、マネージャやファンへの取材、
そして当時の映像を駆使してスミの登場から解散まで、
つまり、スミというバンドを通してグリーンランドを考えよう、という呼びかけだ。
現在はグリーンランドの議員になっているスミのメンバーもいて、
自治は獲得したけれど、まだ解決されていない問題も多い、と語る。
映画上映後には、
現在グリーンランドを代表するバンド、
ナヌークも登場。
スミのグリーンランドにおける偉大さを
改めて語った。
バンドの中心メンバーである
クリスチャンとエルスナーのフレデリック兄弟の
父親は首都ヌークで楽器店を経営していて、
当時、風邪をひいたメンバーの代打として
スミのステージでドラムを叩いたこともあるとか。
ところで、
ナヌークのCD は人口5 万人ほどの
グリーンランドで、
1万枚を超す売上を記録している。
5人に1人は彼らのCD を持っている計算だ。
単純に日本で考えると2 千万枚以上!!
そんななヌークのメンバーいわく、「グリーンランドのメガヒット」。
この曲を演るとみんな踊りだしてパーティ状態になるのだとか。
スミが政治的、社会的なメッセージを発信していたのに対し、
ナヌークは、人々の心に灯火を照らすような温かいメッセージを送り、
自殺やアルコール依存性といった、
グリーンランドがいまも抱える(北欧諸国全般に言えるのかな、これは・・・)問題と戦っている。
知らない音楽を知って、それを通して知らない世界に触れるのは、幸せなことですね。
ということで、
今日は音楽アウトリーチの講座に出かける。
時間がきたので、この辺で、、、