今週のお題「夏うた」
猛暑という言葉ですら生易しく響いてしまうほど、もう本当に暑いのですが。。
僕が小学生だった頃は、30 度を超したら大騒ぎ、だったような気がするけれど、今では20 度台後半なんて、秋ですか? みたいな感じで……。
実際、もう立秋も過ぎているし、ウチの実家は海のすぐ近くなのですが、8 月を過ぎるとクラゲが出てくるようになり、ビーチもだんだんと寂しくなってくるのです。
さて、そんなときにふと思い出す、ドン・ヘンリーの〝The Boys of Summer〟。
この曲が発表された 1984 年、僕は確か小学 6 年生で、3 つ年上の姉に強引に洋楽を聴かされるようになり(そういう時代です 笑)、そんな中でも特に印象に残ったのがこの曲でした。
小学生の僕には何を言ってるかわからないのだけど、でも、何か明るいことではないんだろうな……。曲を聴いて、どこか 8 月のビーチのような一抹の寂しさを感じたのを覚えています。
曲の内容については、下記のリンクに詳しいです。今から思うと。他国の子どもにすら詩の内容というか、雰囲気を想起させるような音作り、すごいのひと言です。
さて。
翌年の初夏。何年かかけて貯めた小遣いで、初めての LP レコード(!)を買おう、と騒いでいました。
理由は簡単。高校に入学して街に出るようになった姉が、ブルース・スプリングスティーンの『Born in the U.S.A.』を買ってきたから。自分も欲しい! と思ったのでした(笑)。
それにしても、レコードのインナーを見せてもらって、タイトル曲の訳詞を見ると、「死にかけた町に生まれ~」と、出だしからめっちゃ暗い歌詞で、、というか、そんなのが歌になるんだ、とそれはちょっとしたカルチャーショックでした。
この空気感、現代にも通じるような気もします。。
話が逸れました。。
その、僕が買う記念すべき最初の LP レコードの候補に〝The Boys of Summer〟が入ったドン・ヘンリーの『Building the Perfect Beast』も入れて、検討していたのです。
検討していた、というのだから、実際に買ったのは違うレコードで。。
コレを、買いました。
当時、売れに売れていたブライアン・アダムス。もうなんか、レコードに針を落とした瞬間からキラキラとした音が飛び出してきて、部屋の中に舞う埃さえも輝いて見えた(爆)。
そういえば、このアルバムにも夏の曲がありましたねぇ。。
久々に観ると、どちらにも想い出がギッシリと詰まっているんだけど、やっぱりドン・ヘンリーのほうがグッとくるなぁ。。お腹の底に何かずっしりと重いものを残すというか。
結局、『Building the Perfect Beast』は、大学生になってから CD で買いました。
そして、当時聴くようになったジェイムス・テイラーのバンドのギタリストであるダニー・コーチマーが本作のプロデュースをしている(そしてギターも弾いている)と知って、ビックリしたのでした。
どこかでつながっていたのかしら。
なんて。
そんな、ロマンチックに過ぎる想い出は、我に帰った途端に、このマジな暑さが、かき消してしまいます。
そろそろ 8 月も中盤そして後半へ。
本来なら、寂しくなっていくはず、なんですけどね。。