こちらの続き、です。
ソロは自分で考える、と声高らかに宣言してしまったはいいけれど、一体どうすればいいものやら……。最初は自分の頭に浮かんだメロディを指板上で音を探していけば、なんかそれらしくできるのではないか、と考えていました。
しかし、そんな甘いものではないですよね。
考えてみれば、僕は学校の音楽の授業以来、メロディ楽器に触るのは今回のギターが初めてです。
ちなみに、「Tain't Nobbody's Business If I Do」の進行は、以下のとおり。
これは、分からない(笑)。ディミニッシュもあるし、Ⅰ→Ⅵ→Ⅱ→Ⅴもある。ぶっちゃけ、今でもよく分からない……。
でも、キーがAだから、まずはAのダイアトニックスケール、つまりドレミファソラシドから始めよう、ということにしました。
以前、あるギタリストにインタビューした時に、ギターの魅力を伺うと、こんな答えが返ってきました。
「ギターの良さは、コードの押さえ方とか、ひとりでコツコツと探求できるところだよね。ギターと向き合っていると時間があっという間に過ぎていくんだ」
ドレミファソラシドを探っていく作業は、まさにそんな感じでした。まずはここからやらないと、何も始まらない。
だけど、そこで発見がありました。
ダイアトニックが分かれば、コードも覚えられる、というか、コードを構成する音を理解すれば、自分でコードを作ることができる。一緒にコードの仕組みも覚えてしまえ、というわけです。
それまで、コードブックを傍らに置いて練習していましたが、この時から、それをやめました。コードブックに頼っていると、押さえ方は分かってもその仕組みまでは分からないし、応用も効かなくなる。少しくらい時間がかかっても、自分はこのやり方でいこう。
まぁ結局、ライブまでにソロを作ることは、当然のごとくできなかったのですが、なんとなく練習のテーマみたいなものが、自分なりになんとなく掴めてきたのでした。
(つづく)