先日書いた記事で、ニック・デカロにちょっと触れて、「あ、そういえば」と思い出した曲がありました。
それは、アルバム『イタリアン・グラフィティ』に入っている〝While The City Sleeps〟という曲。〝町はねむっているのに〟という邦題がついています。
甘い。とにかく甘い(笑)。
でも、この甘さの中でストリングスが垣間見せるちょっとした陰りが、とってもたまらないのです。こんなふとしたところに彼の凄みを感じます。
これはランディ・ニューマンの手による曲、とクレジットにあって。オリジナルを聴いてみたくなりました。ニューマンはどうこの曲を表現していたんだろう、と。
で、このアルバムを発見して聴いていた 20 年前は、まだネットも発達しておらず、とにかく CD ショップに行ってはランディ・ニューマンのディスクをチェックして、この曲が入っているものがないか探したのを憶えています。
だけど、いつまで経っても見つからず、追跡をあきらめてから、気が付けば 20 年ほどの年月が流れていました。。
それで、さっき調べてみたら。
そうか、アーマ・トーマスのために作った曲だったのか……。数分で分かってしまった。なんとね、、
とにかく。
オリジナル(?)はずいぶんと雰囲気が違っていて、ソウルの香りがプンプン。
1964 年の作品らしいけど、今聴いても古臭さなど微塵も感じません。当時としては最先端のサウンドだったのだろうし、ニック・デカロのバージョンとは違う意味でとっても洗練されている。素晴らしいなぁ、これは。
ということで、この曲も「いつかやる曲リスト」に追加かな。。どちらのバージョンを手本にするかはそのときに考えるとして。
ということで。
青春の忘れ物探しの旅は、まだまだ続きます。