港ごしにヴェスヴィオ山を望みます。「ナポリを見てから死ね」とは誰が言ったのだったか。確かに、言われれば人を誘う何か色気のようなものがあるような気がします。
そして、下町(スパッカ・ナポリ)も色っぽい。実際、網の目野用に広がる狭い路地に小さい商店や食べ物屋がひしめき、彼らの声と、スクーターや車(!)が行き交う音、そしてトドメと言わんばかりに飛行機の音(空港が近いのでしょう、かなり低いところを飛んで行きます)が混じり合って、もうカオスなのですが(そんな中に音楽大学まであって、ピアノを練習する音が聞こえてくる……)、その混沌が、なぜか色っぽい。何なのだろう、これは。。
そんなことを考えながら、昔ナポリでG7(お約束ですが、コード出はありませんww)が開催されたときにクリントンが食べに来たという人気のピザ屋さんでモッツァレラのピザをいただきました。ピザは最高だけど、店公認(?)のシンガーがヒップホップを歌いに来て、それは申し訳ないけれど、全く聴けたものではなかった。。
だけどやっぱり色っぽい街、ナポリ。何なのだ、これは。
僕が死ぬまで一生懸命練習しても身につけられないであろう色気。ちょっぴり悔しい気もするけれど、この街に来て、その空気を感じられてよかったと思います。