ジョン・スコフィールドの2011年のアルバム『A Monent's Peace』を聴いています。
- アーティスト: ジョン・スコフィールド
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2011/05/18
- メディア: CD
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ジョンスコというと、コンディミとか、ウネウネとアウトするフレーズが炸裂! みたいなイメージが強いかと思いますが、これはどちらかというと落ち着いた感じの、言わばバラード・アルバムのような様相です。
どの曲も音数は少ないのだけれど、だけどそのウネウネがいつ来るか、いや来ないのか、それとも来ないと思わせておいて、最後の最後にドーンと来るかもしれないぞ、みたいなスリル感が、彼独特の「色気」を出しているように思います。
僕はこの中の、〝Gee Baby, Ain't I Good To You〟が好きで、いつかやりたいなぁ、なんて思いながら聴いています。
この曲では、必殺技の「ウネウネ」の代わりに、彼のもうひとつの必殺技であるブルースが濃い味付けで入ってきてるのが嬉しいなぁ。
〝Gee Baby, Ain't I Good To You〟はアンディ・ラザフとドン・レッドマンによる1929年の作品。ちょうど世界恐慌の頃ですね。「俺はお前にいろんなものを買ってやったり、いろいろ尽くしているのに、まだ不満なのかい?」という恋のやるせなさを綴っている。
ナットキング・コールをはじめ、エラ・フィッツジェラルド、最近ではダイアナ・クラールなど、多くの歌手に歌われています。
エラのバージョンでは、ジョー・パスの寄り添うような伴奏が有名ですね。
ギターではケニー・バレルがよく知られています。
ブルース方面からはT-ボーン・ウォーカーがジャジーに決めています。
ジャズの人たちは曲の中でどうブルース・フィールを出すか、またブルースの人は洒落た感じを、というふうに、意識しているのかな、と思ったり。
はたまた、ジャズもブルースも同じだよ、という気持ちも強いのかな?
僕はジャズもブルースも好きなので、後者に1票を入れたい。実際にギターを練習するうえでも、どっちかをやりたいというよりは、このように両者の架け橋となるような曲を覚えていきたいな、と思っています。
Charと石田長生のBAHOもクールに決めてますね。ロックのテイストも入ってカッコいい!
こういうのを観るにつけ、こういう曲をさらっとできカッコいいだろうなぁ。そうできるように練習しなきゃ、と思うのです。