先週の森美術館のシンポジウムに出演ししていた
昨日はドイツ文化会館でのディスカッション
「共同作業としての都市計画 - 市民参加プロジェクト」へ行ってきた。
1 FにガソリンスタンドのEsso があったため、Esso-Hauser という相性で親しまれていた。
2009 年、ビルをミュンヘンの投資家が買い取った。取り壊しを前提に。
住民たちは抵抗するが、2013 年、進む老朽化を理由に、
いよいよ取り壊しと住民の強制退去が始まった。
この曲は、そのあたりの頃のことを歌っているのではなかろうか。
このPV は実際にEsso-Hauser で撮られている。
そこで、市内のいくつかの団体がまとまり、
プロテストから「我々のプランを作って提案しよう」という動きが生まれる。
中心となったのはアーティストであるクリストフ・シェーファーとマルギット・ツェンキ、
そして建築家たち。
彼らは住民に参加してもらって「いま必要なのはどんな建物か」アイデアを集め、
建築コンペまでこぎつけよう。
運動の中心人物を発起人として会社をつくり、市と契約を結びプランが始まった。
Esso-Hauser のとなりに拠点となるオフィスをつくり、
住民たちの意見(エッソビルがこうなったらいいな、というWISH)を聞いていく。
ツールとしては、
●街中にデスクをつくり、住民や観光客にも意見を書いてもらう。
●オフィスにレゴ、そしてねん土を用意し、訪れた住民に理想のビルを作ってもらう。
●2020 年のザンクトパウリの夜景はどうあってほしいか、絵で現す「ナイトカード」
●世代別に別々の質問を用意した、「理想の街」を知るためのアンケート(7か国語ぶん用意)
●ほか、道の広さを知るためのワークショップなどなどたくさん
その結果、集まった意見は2300 にも登った。
それを、クリストフらがクラスター化し、300ページほどの冊子にまとめ、
コンペへ。
意見の内容(新しいザンクトパウリコード)は、以下のようなもの。
●矛盾を認める多様性
●顔が見える、チェーン店よりオリジナル
●価格が安い
●寛容性
●オリジナリティがあること
●サブカルチャー、ライブを大事にすること
●etc.
と、ここまできて時間オーバーに気づく。
続きは次回。