えー、作ってみたはいいものの、三日坊主を繰り返し、
1年以上放置してしまったのも、何度目か、なのでございます。
つまりは、昨年、2012年は、結局一度も更新しなかったワケですが、
いろんな出会いがあり、そして、またとない経験も、いろいろさせていただきました。
皆さま、ありがとうございました。
そして、本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。
と、いうことで、ヤマザキです。
以前のような調子でぐだぐだ言ってると、長くなるので、先に進みます。
湯川れい子さんの評伝『音楽に恋をして♪』を読みました。
彼女は湯川さんのお弟子さんにあたります。
そして、〈母ちゃん〉は、知る人ぞ知る、Twitter 上でのドタバタ劇場
(実は、あのおバカなやりとりは、“新しいジャンル” なんじゃあないか、と勝手に思い込んでいる)
で、融通の利かない〈息子〉の私に、ユルい表現を伝授してくださっているのです
(本人はそんなつもりじゃあないでしょうが)。。
で、まず、全体的な感想。
母体となっている、昨年の週刊朝日での連載を読んで、わかってはいたのですが……
ウチの雑誌で何度かやってもらった、インタビューよりも、いいじゃないか。。
一体、どーゆーことですか!?
なんて、抗議したくなるほど(笑)、そしてあのユルい〈母ちゃん〉が…と思うほど、素晴らしい。
しかし、湯川さんという、音楽評論のパイオニアの一人であり、
そして自身の師匠であり、そして日本中から注目される媒体での連載であり、、
そのプレッシャーがいかほどだったかは、察するに余りある。
それでこう仕上げたんだから、〈母ちゃん〉、スゲーな。
表紙です。
昭和30年代(?)の湯川さん。
お美しいっすね。
で、内容。
あくまでも評伝だから、という言い方もできるけど、
音楽のウンチク的な、ムズカシイことは、ほとんど書いてありません。
※実は、コレはとても重要なポイントだと思う。
音楽のウンチク的な、ムズカシイことは、ほとんど書いてありません。
※実は、コレはとても重要なポイントだと思う。
ウンチクこそが、音楽にワケのわからぬ敷居を作り、
雑誌を専門化させ、理屈っぽい読者を作り、
そして結局、売れなくしているいちばんの悪、です。
だから、音楽に興味があればもちろんだけど、
それほど興味がない方でも、例えば、ひとりの女性の生き方として共感したり、
憧れたりすることができる内容なのでは、と思います。
※こんなことを、男性の私が言っても、何の説得力もないのですが。。。
そして、感動すべきは、湯川さんのアーティスト達への愛情が、
一冊を通じて伝わってくるところ。
それほど興味がない方でも、例えば、ひとりの女性の生き方として共感したり、
憧れたりすることができる内容なのでは、と思います。
※こんなことを、男性の私が言っても、何の説得力もないのですが。。。
一冊を通じて伝わってくるところ。
じわーん、と、くるのです。
最近、ただ“好き” ってだけじゃあなくって、
音楽って、一体何なのか、
自分なりの回答を持っていないと、イカンのではないのか、、と考えていたところで
(それを湯川さんに言わせると、「オトコはか理論で切ろうとするらダメなのよ」と
なるのでしょうが。。。)、
それで、こんだけグダグダだらだらと書いてきておいて、
結論はそれかよ!?
と、怒られてしまいそうですが、、、
聴く人の喜怒哀楽や、まだ経験したことのないことや
まだ行ったことのない所を夢見る気持ちに寄り添ってくれるものなんだ。
結局、音楽って、どんなものであれ、人の心に寄り添うものなのだ、と思う。
まず、それしかないんだな。やっぱり。
演奏が上手いとか下手とか(当然、プロとしては上手いのが当たり前)、
世の中を変えるとか、世界を変えるとか、戦争をなくすとか、原発をなくすとか、
そんなんじゃなくて(あるいは、それ以前に)、
まだ行ったことのない所を夢見る気持ちに寄り添ってくれるものなんだ。
そして、それを必要としている人のものだ。
もうごちゃごちゃ言わずに、それでいいんじゃないか。
でも、やはり、まず最初にこれがないと、
もうごちゃごちゃ言わずに、それでいいんじゃないか。
そんな気持ちになってきている。
というわけで、
湯川さんの本は、そんな、いまのフクザツな世の中に埋もれてしまいそうな、
「音楽が好き!」といういちばんの基本的なこと、
まさに「きほんのき」を大事にしなさいよ、という
大・大・大・大(×∞)先輩からのメッセージとして受け取りました。
ということで、今回は、おしまいです。
次にいつ更新するかは、まったくもってわかりませんが、、
そして、いつプロレスネタが復活するかもわかりませんが、、
このへんで。
それでは、今年が皆さまにとって、よい年になりますように。