デジマートで、エピフォンのエントリーモデルをROLLYが弾き倒してレビューする、というページを見ました。
最初に出てくる、レスポールSLがポップな感じで、ちょっと気になっていたのです。
動画のタイトルにあるように、まさに顔弾き(笑)! ROLLYを観たくてこの動画にアクセスした人も多いのではないかと思います。もれなく自分もそのひとり……。
しかし、本当に楽しそうに弾くなぁ。こんなふうに弾かれたら、ギターもさぞ幸せでしょう。
出音というのは、実は「90%は弾き手の音」で、「ギターそのものの音は10%」というのが僕の考えです。
まさにそれを証明するような演奏です。エフェクターとかもあるのでしょうが、それを含めて弾き手の音、ということでしょうか。
そして。
何年か前にエピフォンのカジノ・クーペを買ったのですが、気分的に「やっぱりもっといいギターが欲しい」と思って半年くらいで手放してしまったのを思い出しました。
今から思えば決してそんなことはないし、自分が使いこなせなかっただけだろう。もっとかわいがってあげればよかったと、動画を観て今更ながら思いました。
レスポールSLのコメントでは「そして何よりも、このギターの一番の醍醐味は、この安いギターでものすごくいい音を出して、お客さんをビビらすことですよ! アナタにはそれができる!!」。
記事の最後では、
「ギターは低価格だから良くない」ということはありません。すべてのギターに歴史的名演を奏でられるチャンスが与えられているんです。ぜひこれらのギターで練習して、この記事を読んでいるあなたに歴史的名演を奏でてほしいですね。
いくらプロモとはいえ、ここまで言い切れるのは彼だけかも。
そして、なぜかそれを観て勇気が出る自分……。
実は、かなり前にROLLYにインタビューさせていただいたことがあり、それは僕が初めてのギターを買った2、3日後でした。もう運命的なものを感じます(笑)。
紙媒体の取材だから言葉さえもらえたらそれでいいのだけど、お話する様子はこの動画とまったく同じ。あれこれアクションを交えてお話してくださる時間は、とても幸せなものでした。僕が「実はギターを始めたばっかりなんですよ」と恐る恐る言うと、「え! ほんと!?」とすごく嬉しそうな顔をしてくれたのを憶えています。「Dとか覚えるとsus4も簡単にできるからいいよね!」とか。その時、自分はCすらまともに押さえられませんでしたが、意味もなく自信が出てきたのを思い出します。
この動画の「アナタにはそれができる!!」も、そのときと同じように、なぜか不思議と自分はできるんだ、という気がしてくる。お世辞で言ってもらった、みたいな気がしない。実際、ギターが好きで好きで、心から言ってくれているのでしょう。この人にはそういう不思議な力があるのだと思います。
レスポールSLは、果たして見て楽しむだけになりそうですが(涙)、「アナタはできる!」を信じてこれからも練習しよう。そうしよう。