このブログのタイトルに「デビュー」という言葉を使っているけれど。
デビューするとは、はたしてどういうことだろう?
もう6~7年も前になるけれど、その年にデビュー何十周年かを迎えたあるジャズギタリストの方にインタビューする機会があって、その時、彼はこう言っていました。
「初めてのレコードを出した年から数えると●十周年ではないんだけど、ライブハウスで演奏をさせてもらえるようになって、ある時、店長から『はいよ』と茶封筒を渡されたのを開けると、お金が入っていた。『うわぁ、すごいなぁ! これは頑張らなきゃ!』と思って。その年から数えて、今年●十周年なんです」
当時、彼はまだ学生だったそうですが、ギターという、自分が好きで懸命に取り組んでいることで初めてお金をもらえた喜びが伝わってきて、素直で素敵なエピソードだと思いました。
人によって「デビューする」ということに対しての考え方はさまざまだと思います。
ポピュラー音楽をやる人だったら、CDを出すとか、クラシック音楽の人だったら、リサイタルを開催するとか。
ちなみに、goo 国語辞書で見てみると、こんな感じ。
公の場に初めて登場するとか、何か新しいことを始めるとか、そんな意味。
実際、僕が習っている教室では、半年に1回、先生が演奏しているパブで発表ライブを行っていて、そこには友達とかそういう人でなくとも、たまたまお店にビールを飲みにやってきたお客さんもいる。お金はもらってないけれど、そんなオープンな場で、先生のサポート付きだけど、演奏するということは考えようによってはデビューしているといえるかもしれません。
でもやはり僕の場合は、やはりお金をもらって人のために演奏すること、をデビューと考えて頑張るかな。あと25年……。