この前、むかしの記憶を掘り起こしてみたら結構楽しかったので、、もうちょっと続けてみようかと。
このときはスウェーデンとデンマークに行ったのだが、そもそも海外旅行も初めてなら、飛行機に乗ることも初めてだったのだ。なんとね。。
だから、アエロフロート(ロシアの航空会社)の機内のように、なんかハエが飛んでたり、離陸するときに旋回するように上昇していくのは普通なんだと思っていました。次の旅行でマレーシア航空に乗るまでは……。
※ 今は、アエロフロートは全部最新のエアバスです。スゴいっす。
アエロフロートということは、つまりモスクワ経由で、ストックホルムまで 2 時間足らずなのにその日に接続便がなく、モスクワで 1 泊することに。
こういうときは普通空港内のトランジットホテルに泊まるのだが、案内されてバスに乗ったら、何事もないかのように空港を出て、森の中の宿舎みたいなところに連れていかれたのだった。食堂に行くのに森をひとつ抜けていかないといけないという。。
それでも頑張って食堂にたどり着いて夕飯にありついたところ、おじさんが入ってきて、モスクワ観光したいなら15ドルか1500円という。
えっと、ビザ持ってないけど、、
でもまぁ、すでにもう空港の外に出ちゃってるわけだし、まぁ、いいか。
当時はモスクワに来るなんて一生のうち最初で最後だろうから、と思って1500円出して、まるでがらんどうのようにモノがない夜のモスクワをバスで回った。赤の広場ではひとりバラライカをもたれかかるように弾いてるおじさんがいたなぁ。。
あれあら 20 年ほど、まさか再びモスクワに来れるとは思ってもいなかったのだ。
ホテルの窓から。このちょっぴりパラレルワールドというか、SF 感がなんとも、、
モスクワオリンピックのときに建てられたのだという。
ホテルの前に地下鉄の駅があるのだが、これが巨大な美術館のよう。両脇の金色の額に飾ってあるのは全部、絵画なのだ。
まぁ、絵の内容は労働を奨励するような、、、社会主義時代の名残りですね。
あの夜、おじさんがひとり寂しくバラライカを弾いていた赤の広場は、何かのイベントがあるようで客席を設置して準備が進められていました。
右側の照明がどぎつい建物はデパートです。中身は日本の高級デパートと何ら変わりありません。
この日は近くの寿司屋に入りましたが、サーモンとか、さすがにネタはうまい。ごはんは酢飯ではなかったような気がします。だけどネタがうまいから、まぁいいか、という感じ。
で、、そうだ、音楽の話をしないと……(笑)。
その、エンターテイメントメニューなんて何もない初めての飛行機の中で、窓の外、延々と続くシベリアの大地を見下ろしながら、脳内再生していたのが、この曲でした。
Fourplay の〝Flying East〟。
Fourplay は、ボブ・ジェームス(p)、リー・リトナー(g)、ネイサン・イースト(b)、ハーヴィー・メイスン(dr)によって結成されたスーパー・グループ。ギターは後にラリー・カールトンに代わった。
で、このアルバムは彼らのセカンド・アルバム『Between The Sheets』に入ってるナンバーで、ネイサン・イーストが作った曲だったはず。
※ だから、East なのね。実際、私は west に向かっていたのだが……ww。
でも、聴いていると、今でも雲の上を飛んでいるような気分になるような、浮遊感というか、ヒコーキな感じの曲なのです。
アルバムのタイトルは、アイズレー・ブラザーズのカヴァーで、イーストとチャカ・カーンがヴォーカルをとっています。
僕は当時フュージョンとか全然知らなくて、チャカ・カーンの名前で買ったと思います。今はなき新宿丸井の地下のヴァージン・メガ・ストアで……(遠い目)。
さておき。
すっごく久しぶりに、というか四半世紀ぶりぐらいに聴いたけれど。。
みんな抑制したプレイで、オトナだなぁ。
リトナーの控えめな単音バッキングが、すごくいい感じだなぁ、と思いました。フォア・ザ・チームというか。
こういうの、本当に上手い人じゃないとできないんだろうなぁ。
いつか、練習を重ねれば自分もできるようになるだろうか。いや、これを目標にして頑張らないとできるようにならないんじゃないか。
そもそも、自分はよく四半世紀前のアエロフロートに乗ったなぁ(爆)。
とか、よく分からなくなってきたので(笑)、また次回があれば、続きを書きたいと思います。