今日は、スウェーデンのトラディショナルを基調としたアコースティック・トリオ、「ヴェーセン(Väsen)」の来日公演を観に行ってきました。
ヴェーセンのことをひと言で表すのはとても難しい。
スウェーデンに伝わる伝統楽器ニッケルハルバ、5 弦ヴィオラ、12 弦ギターによるトリオ。
トラッドなんだけどトラッドでなく、モダンなんだけど、、やっぱりモダンで(笑)。トリオだけどオケのようであり、オケのようでトリオ。。
もうなんだかなぁ……。
まぁつまり、「百聞は一見にしかず」というのを地でいくようなグループなのです。
NPR のTiny Desk Consert 。
これを観ていただければ(あー、スッキリした笑)。
それで、このブログ的には、やはりギターに触れなければ。
ギター担当のローゲル・タルロートの、チューニングが面白い。
「ADADAD」なのだと。
このチューニングからなる不思議な響きは、まるでベースとドラム(ブリッジミュートがひとつの鍵かな、と思いました)と、そしてもちろんギターも兼ねているような。
ヴェーセンのことは 10 年ほど前に知り、来日するごとに観てきたのですが、今回やっと、彼らの面白さが何となく分かってきたような気がしました。
内声というか、ハーモニーを意識して聴くと楽しさ倍増という……。
逆にいえば、ハーモニーを意識する楽しさを、彼らが教えてくれていいるとうか。
今日のライブは、最初こそギターだけ意識して観ていたのですが、ギターを聴くには他の 2 人も聴かないとその面白味が分からない。ニッケルハルパとヴィオラの絡みを聴いてこそ、ギターも楽しめる。
つまりは、3 人の音を同時に聴いてこそ楽しめる……。
……うむ。
書けば書くほど自分でも訳が分からなくなってきた(笑)。
この底なし沼的な音世界、とても恐ろしい。。
だけど、この中に入ってみると、音楽のとてつもない素晴らしさが待っているような気がする。
まったく収拾がついていないけれど、自分がギターを始めたことによって、彼らの素晴らしさが垣間見えてきた、ということに、今日のところはしておきます。
写真は、VOLVO STUDIO AOYAMA で行われたレセプションパーティにて。