40→70 ギターでデビューする!

ヤマザキです。40歳でギターを始め、6年が経ちました(2019年現在)。無謀にも70歳までにデビューするという目標を立てているのだが、はたして……? 普段はライター業をしています。

ジュリアン・ラージ・トリオ @ COTTON CLUB ―― やばすぎるほどに凄い演奏の次には、彼の「隙」を感じてみたい

昨日は、ジュリアン・ラージ・トリオの来日公演を観に、丸の内の COTTON CLUB に行ってきました。

 

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今年発表されたアルバム『Mordern Lore』がとっても素晴らしかったので、その中の曲や、今やすっかり彼の代名詞的なギターとなったテレキャスター(正確には Nacocaster というギター)のサウンドを間近に感じられるのを楽しみにしていました。

 

guitar-itsuka.hatenablog.com

 

 

さて、本番ですが。

いやもう正直、ここまでやるかというほどに素晴らしい演奏でした。

アルバムの曲や、前作『Arclight』からの曲もあったと思う。古いアメリカの音楽をベースとして、そこからフリージャズだったり、もっと前衛な、まるで現代音楽ともいってもいいようなところにまで、どんどんフォームを変えて突き進んでいく。ラージを支えるベースのホルヘ・ローデール、ドラムのケニー・ウォルセンも臨機応変で素晴らしい……。

 

そして思わず唸ってしまったのが、どんどん遠くまで行きつつも、途中でふっと「今はこの曲を演奏しているんですよ」と、オリジナルに戻ってくる。そのタイミングが絶妙なんだよなぁ……。そして再び実験的なインプロヴィゼーションに戻っていく。

もう「やりたいことがたくさん!」と言わんばかりに、アイデアの大洪水。約 1 時間半のステージは、3 人による壮大な実験の場だったのだ、と思えるほど。

 

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終演後、ギターをパチリ。フェンダーのアンプに、エフェクターも入れたけどそれが何なのかは知識がないので分からず……。まぁ、知ったところで自分が試せるわけでもないからいいか(笑)。

そうそう、ギターのサウンドはライブで聴くとやはりぶっといな、と。低音弦のドライブ感はやはり普通の(?)ジャズでは感じずらいもので、現在のラージのトリオを特徴づける大きな要素になっていると思われ。あとピッキングのニュアンスのつけ方や運指のスムーズな感じは思わず見入ってしまう美しさだけど、まぁ、自分が生きているうちは真似できないな……(涙)。

 

そんなこんなで。

もう瞬きも許さないほどの凄い演奏だったのだけれど、終演後、ふっと我に帰ると、何かが足りないような気も……?

このあとひとつだけピースが足りないような感覚は何だろう? と帰りの電車の中で考えていたのですが。

 

たぶん。

イデアが次から次へと湧き出てきてどんどん演奏が変わっていく、まるで回転体のような演奏だったのですが、そこに僕の感情が入る隙がなかったんだ、と。

要は完璧過ぎるというというか、弱さが見えないというか。

一時期のオカダ・カズチカのようだったのです(すみません、オカダについてはググってください……)。完璧過ぎて、感情移入ができない、みたいな。果たしてこのような音楽に感情移入が必要なのか、というのもあるかとは思いますが。

 

願わくば、自身のトリオで暴れまくる(?)ラージは体験したので、今度は歌伴なんかも見てみたいなぁ。。

ガールフレンドのマーガレット・グラスピーのサイドにいると、とっても色っぽいギターを弾いている。この色っぽさは「隙」から出てくるものなんじゃないか、なんて思ったりするのです。

guitar-itsuka.hatenablog.com

 

まぁまぁ、凄いものを観てしまったから、次へのリクエストも次元の高いものになるという。。

リスナー、オーディエンスというのはなんて我儘なのでしょう。

でもそれが、リスナーの特権でもあると思うのです。