40→70 ギターでデビューする!

ヤマザキです。40歳でギターを始め、8年目に入ってしまいました(2021年現在)。無謀にも70歳までにデビューするという目標を立てているのだが、はたして……? 普段はライター業をしています。

フィンガー・ピッキングの新星 Marcin Patrezalek の新しい動画〝BABA YAGA〟から、遠い国に想いを馳せるという音楽の健全な(?)効能

以前、話題にした、Marcin Patrezalek の新しい動画がUP されていました。

 

guitar-itsuka.hatenablog.com

 

BABA YAGA(バーバ・ヤーガ)と名付けられたこの楽曲。ちょっぴりエキゾチックなテーマに導かれて、相変わらずというのか、もう落着きと貫禄すら感じさせる演奏です。

そして、私も相変わらず、彼がどのように演奏しているのか、全く分かりません(爆)。

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バーバ・ヤーガとは、ロシアの民話に出てくる老婆の妖怪。深い森の中に住んでいます。日本でいえば山姥のようなものでしょうか。

だから彼も森の中で弾いているんですね。

 

そして、バーバ・ヤーガといえばムソルグスギー『展覧会の絵』の中の 1 曲としてあまりにも有名。

 

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まるで山姥が追いかけてくるような……。と同時に、民話の世界ならではの滑稽さというのか、ほのぼのとした印象も同時に持ち合わせています。

これを聴いた後にPatrezalek のを聴くと(ムソルグスキーのカヴァーというわけではなく、inspired by slavic folklore とありますが)、ちょっとカッコ良すぎかな……(笑)。

 

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以前、仕事でロシアの昔話について調べたことがあって、そのときに買った本をもういちど手に取ってみましたが、この本にはバーバ・ヤーガのことは載っていなかった。

 ロシアには昔話や諺、民謡が豊富で、なぞなぞの類もたくさんある(お互いにいつも見つめ合っているけれど、決して一緒になれないものは? → 天井と床、みたいな)。

ロシアは、僕の世代だとソ連で、教科書やテレビで見ているだけだと、どうも血の通っていないような印象を受けていたのですが、なんてことはない、同じ人間が住んでいて、日々の生活から学んだ知恵を、親から子へと代々伝承していたんだなぁ、と今さらながら。

 

と、遠い目をする前に。

Patrezalek はバーバ・ヤーガをSlavic folklore と言っている。ということにはロシアのみならずポーランドにもバーバ・ヤーガはいるのかな。

いろいろ調べてみたくなりました。

 

クラシック音楽にせよ、ブルースやアメリカーナにせよ、その土地のことを調べてみたくなる、知りたくなるというのも、音楽を聴く楽しみのひとつ、だと思うのです。