ビル・フリゼルが Instagram 新しい動画を UP していたので、気になって YouTube を探してみたら、ありました。
アイスランド出身のベーシスト/作曲家、スクリ・スヴェリッソンとのセッションです。
これが、また素晴らしい……。スヴェリッソンのベースラインにフリゼールのハーモニクスが載る冒頭の瞬間だけで、もう素晴らしい演奏だと確信してしまった。。
曲はスヴェリッソンのものです。どこか秋の大地を思わせるような音像というか、高い空に向かって両者の出す音が吸い込まれていくような。
張り詰めた緊張感の中にも、2人の「歌」が確固としてあって。クールなんだけど温かみも感じさせるスヴェリッソンのベース(これ、どこの楽器なんだろう。。今度調べてみよう)、切り裂くような鋭さの中にふと牧歌的な表情をのぞかせるフリゼールのギター。2人の音が絡まると、えもいわれぬ幸福感に包まれてしまうのです。豊穣だなぁ。。
ちなみに、これはニューヨークのピアニストとフランスの実業家が組んだ NEWVELLE RECORDS というレーベルからリリースされるもの。NEWVELLE RECORDS はレコードしかリリースせず、年間400ドルと配送料を払った顧客にだけ、2ヶ月に1枚のレコードが届けられるのだそうで、この曲が収められたスヴェリッソンとフリゼールのアルバムは今月の1枚。
なんというか、新しいシステム、と言っていいのかな?
今シーズンのセットはこんな感じだそうです。お洒落ですね。ECM と CTI を足して2で割ったような? 画像は NEWVELLE RECORDS のサイトより。しかし、400ドルか。うーむ。。
あと、スクリ・スヴェリッソンは、僕は恥ずかしながら初めて知ったのですが、ニューヨークを拠点としていて、アラン・ホールズワースや坂本龍一とも共演しているそうです。彼のほかの音源もいろいろ聴いてみよう。
ということで、ちょっぴり秋を先取りしたような気分になったのでした。