少し古い話になりますが。
先の旅行で、飛行機の中で読もうと思って買っておいたのが、『レコード・コレクターズ』の6月号。
ぶっちゃけ、レココレなんて買うの、一体いつ以来だろう? と思うくらい、遠ざかっていました。
だけど、このジャケを見たら、手に取らずにはいられない(笑)。
タイトルの通り、1970年代のアメリカで活躍したセッション・ギタリスト(サポート・ギタリストと言ったほうが分かりやすいのかな?)の数々を、西海岸・東部・南部と地域別に分けて、参加アルバムと一緒に紹介しているのですが、これがまた、自分にとっては「青春の忘れ物」的な感じで、ついつい読んでしまったのです。
あぁ、そういえば、20年くらい前に、やはりミュージックマガジン社のシンガー・ソングライターの別冊を貪るように読んでいたっけなぁ。
その後、音楽に関する仕事をするようになってクラシック音楽を集中して聴いたりとか、いろいろ突っ張ったりしてしまったりして、こういうシンガーソングライター的な音楽、聴いていなかたなぁ、と久々に思い出したり。
例えば。
シンガー・ソングライターではないけど、ニック・デカロとか。
スティーブン・ビショップの曲。ここでのデヴィッド・T・ウォーカーのサポートは素晴らしすぎる……。
ポール・ウィリアムスの〝Just an Old Fashoned Love Song〟。デヴィッド・スピノザのギターが、はらはらと舞う木の葉のようで、このアルバムは秋に聴こう、なんて思ったりしたっけなぁ、なんて思い出してしまった。
当時は自分がギターをやるなんて思ってもいなかったけれど、今だったら聴くだけでなく、自分で演奏できるかもしれない。いや、たぶん、できる。
一冊の雑誌が、そんな、いろいろな想いを、引き出してくれました。
まだまだギターでやることは、たくさんある。
70歳までじゃ、足りないかもしれないなぁ……(笑)。