久々に、こちらの続きを。
イタリアのヴィンテージ・ギターには、どこか地中海的なというかルネサンス的、バロック的というのか、、とにかくアメリカとは違う魅力があると思うのです。
その真打的なものが。
画像はこちらより。
1950~60年代にナポリやシチリアを拠点に活動した、Catania Carmelo というルシアーの作。これは57年に作られたジャズ・ギターだそうです。
サウンドホールを覆う細工がオリエンタルな雰囲気を纏い、ピックガードと肘当ての白は地中海岸の町の建物を思わせます。ボディにはバイオリンのようなくびれもあって、かなり手の込んだ作りになってますね。
インレイの位置が、ちょっと違う??
試奏動画もありました。
乾いてますね。この乾いた感じも、地中海っぽい、のではないでしょうか。。
彼は他にも、こんなアール・デコ的な意匠を取り入れていたり、
こんな思いっきり豪華なものを作ったりとか、
現代のギターからは感じられない独特な感性があるように思います。