最近、ビザールギターばかり見ているのですが。
すると、どうしてもEastwoodのギターにつながるのです。
まぁ、あらゆるビザールを作っているといっても過言ではないブランドなので、さもありなん、ということだと思いますが。
とにかく。
それで、Eastwoodが扱っているAirlineというラインのギター、代表的モデルの〝Airline59〟はジャック・ホワイトが使っていることで有名だと、つい最近知りました。
これですね。画像は上記のEastwoodのサイトより。
これですね。このモデルはもとはブルースマンのJ.B.フートのシグネチャー・モデルとして作られたといいます。
スライドが軽快で気持ちいいですね。エルモア・ジェイムスとかを連想させます。
さて、僕は正直、ジャック・ホワイトとかホワイト・ストライプスって、今まで触れずに来てしまっていました。ただ、このサン・ハウスの〝Death Letter〟を見て、あぁ、これはすごい 、と思ったのを憶えています。何か、曲というのもありますが、行き場のない感情やエネルギーの塊を一気に吐き出すような表現力が、どこまでもブルースのように感じたのです。
Airlineを弾いているこれも、ブルースですね。そしてツェッペリンっぽい、、
かなりノイジーなソロを弾いていますが、聴いていて、ふと思いました。
あ、これ、しゃべってるみたいだな……。 音楽的というより、やはり感情を吐き出しているような。よく「歌う」ギター、みたいな言い方をしますが、彼の場合は「しゃべる」というか、「歌う」よりも原始的な「訴う」ギターという言葉が合うのかな。
昔、ラヴィ・シャンカールの音楽を聴いたときにも同じようなことを感じました。
このリズム感や弦をベンドする感じは、まるでしゃべっているようだなぁ、と。インドの人たちはこんな感じでしゃべるのだろうか。
人が話す言葉のイントネーションは、その人たちの音楽に大きな影響を及ぼす、というのを読んだことがあります。それは民謡とかトラディショナルな音楽もそうでしょうし、オペラなどもまた然り。先ほどのジャック・ホワイトも、彼のリズム感にどこか言語的なものを感じたのかもしれません。
この、新譜からの曲も強烈です。彼の音楽が受けるのは、どこかに人の感情の奥底に訴えるリズムが内包されているから、なのかも。
何か音楽を聴くときに、そういう観点を持ったり、また特にギターを弾くときに意識したら、何か新しいものが自分の中に出てくるのかな、と思います。
音楽は本当に不思議で、奥が深いですね。