40→70 ギターでデビューする!

ヤマザキです。40歳でギターを始め、8年目に入ってしまいました(2021年現在)。無謀にも70歳までにデビューするという目標を立てているのだが、はたして……? 普段はライター業をしています。

ヴァイオリンのデザインについて考えたら、マーチンのギターにまでたどり着いた

先日観たコンサートで、弦楽器のデザインについて考えてみようと思ったのでした。

 

guitar-itsuka.hatenablog.com

 

例えばストラディヴァリウスやグァルネリなどなどは18世紀のものとか(まぁ、使っている人はごくごく一部に限られますが)、とんでもないヴィンテージがあるヴァイオリンの世界。これはもう、ここ100年ぐらいで発達したギターと比べて、オーラがあるのは当たり前ではあります。

16世紀に登場したときから、すでに現在と同じ形だったといわれるヴァイオリン。しかし、例えばエレキギターでいうファイヤーバードやフライングVのような(例えが極端か……)、いわゆる変形ギターのようなデザインが試されたことはなかったのでしょうか。

とか考えてみたら。

 

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もう7~8年ほど前になりますが、見ていました。モスクワのグリンカ楽器博物館に展示されていた、ソヴィエト時代に作られたヴァイオリン。洋梨のようなシェイプをしていますね。ソヴィエトと言われれば、それっぽいような気がしてくるのが不思議です。

しかし、誰が、どんな目的で作ったかは、忘れてしまいました……。今度調べてみようと思います。

 

さらに調べてみたら。

 

http://collections.nmmusd.org/Violins/1800-1849/10028Staufferviolinfront.JPG

おぉ。。

これは、19世紀にウィーンで活動したルシアー、ヨハン・ゲオルグ・ストーファーが作ったヴァイオリン。1826年の作だそうです。かなりシンプルなフォルムですが(逆に古楽器とかを連想させもします)、アッパーバウツ(画像でいう下の部分)が普通のヴァイオリンより狭くなっていますね。当時はまだあご当てとかもないはずなので、現在のような演奏姿勢を想定していないのかな? 三日月形のサンドホールも印象的です。

※画像は、下のリンク(サウス・ダコタの国立音楽博物館)より。

collections.nmmusd.org

 

さて。

彼はギターも作っていいて、そちらのほうが有名なようです(アルペジョーネというチェロに似た楽器がシューベルトもそのための曲を書いたということで知られているけれど、それはここでは割愛)。

 

youtu.be

これですね。

あれ、このヘッドの形……、そして、リバースヘッド……? エレキギター好きにはどこか親近感を持ってしまうデザインですね(笑)。

このギターが作られた19世紀前半は、ウィーンではサロンでギターを弾くのが流行っていたという話を聞いたことがあります。シューベルトもギターの入った室内楽を作っています。

 

そして。

マーチン・ギターの創始者、クリスチャン・フレデリック・マーチンは、若い頃にウィーンでストーファーに師事していたことがあるようです。

 

youtu.be

それで、2008年には00のストーファー・モデルも出しているんですね。

 

www.pinterest.com

 

音楽の都 ウィーンから、遥か海を渡ってアメリカへ。

とということで、楽器のデザインについちえ考えたら、ヴァイオリンからギターに、つながりました(笑)。

こうやって調べてみると、楽器を通じて音楽の歴史のダイナミズムを感じるようで、面白いですね。

またいろいろと調べてみようと思います。