最近、スーツ着用の案件があって、十数年ぶりにまともにスーツを着たりしています。何回か着て、やっと慣れてきました。。
動きにくいし、雨が降るとパンツの折り目が無くなるし、、非常に厄介なのですが、なぜか着ると気分がシュッとしたような気になるのも事実。不思議なものです。
そういえば、ジャズマンもそうだけど、昔のブルースマンも、昔の写真を見るとビシッとスーツで決めてるよなぁ。
特に有名なのは、このロバート・ジョンソンでしょう。
ギター好きだと、彼が抱えているギブソンL-1にどうしても目がいきますが、服装も気合入りまくり。
以前、友人としゃべっていて、話題になったことがあります。
「この20世紀前半にこのスーツルックって、かなりお金を持っていないと揃えられないと思う。ブルースマンってお金がないイメージがあるけど、決してそんなことはなかったんじゃないか……」
音楽とファッションとは切り離せない関係で、ちょっとググればこんな記事がすぐに出てくるけれど。
その日暮らし(だったのかどうかは調べないといけないですが。。)のミュージシャンにとってのファッションは、人の目を引く意味においてかなり重要だったのでしょう。
そういえば、何年か前、中世ヨーロッパの放浪楽師について調べたときに、こんなのがありました。
マルギット・バッハフィッシャー著『中世ヨーロッパ放浪芸人の歴史』より。
この絵の、左側の人物が楽師ですね。このストライプ模様、かなり目立つのではないかと思います。色もかなりビビッドなものを使っていたようです。
当時の放浪芸人、つまり音楽や踊りで街から街へと渡り歩き、芸を披露して生活していた楽師たちのファッションは、まだら模様の服だったりとか、服の右と左がまったく違う色だったりとか、およそ一般の人々とは異なる奇抜なものだったようです。
中世ヨーロッパ最大のミステリーといわれる「ハーメルンの笛吹き男」も、子どもたちを連れ去ったといわれる男はまだらの服を着ていたようですね。
ロバート・ジョンソンたちのブルースも、中世ヨーロッパの芸人たちの音楽も、教会からは「悪魔の音楽」だと糾弾されていたようですが、このあたり、少し調べてみたら面白いかもしれないな、と思いました。