ジュリアン・ラージの、来月発売になる新作『Modern Lore』が、NPR MusicのFirst Listenで聴けるようになりました。
2016年に発表した『Arclight』に続く、トリオ第2弾になります。
『Arclight』同様テレキャスター(今回使っているのは、正確にはスペイン製のNachocasterというギター)を使用しているラージ。今作では古いジャズの曲のカヴァーも多く収録されていたけど、今回は全曲彼のオリジナル。
僕的に大好きなのは、テクニックもすごいのだけど、それよりもトリオによるアンサンブルというか、思わず腰が動き出すほどの、いきいきとしたグルーヴ感を全面的に押し出していること。まるで古いブルースやソウルを聴いているような感じなのです。
「こんなのジャズじゃない!」と言う人もいるかもしれませんが、ジャズをアメリカ音楽の進化のひとつの過程と捉えるならば、こういうダンサブルな、リフ・オリエンテッドな作品が出てくるのはごく自然なことなのだと思います。だって、もともとはダンス音楽でしょう?
ギター党にとっては、テレキャスターの音にも注目。まろやかだけれど、ときに攻撃的。ラージのプレイはリフもソロもキレッキレだし、テレキャスターのカッコよさを最大限引き出しているように思います。改めて万能なギターだと思うはず。
いつかこんなふうに弾いてみたいなぁ、と思える久々のアルバムです。
まぁ、僕が生きているうちにこんなにカッコよく弾ける日は、こないというほうに1000ユーロ賭けておきます。
追記;
2018年12月に COTTON CLUB での公演を観に行きました。