ギター初心者に、必ずや立ちはだかる難関といっていい、Fコード。
こんなやつ、ですね。いわゆるバレーコード。
ギターを始めたけど、挫折してしまったという方がその理由に挙げる最たるもののひとつだと思います。
ネットを検索しても、Fの押さえ方に関しては山のように出てきます。
今は割と普通にやってしまっているけれど、果たして最初の頃、僕はどのように練習したのだろう、というのを、記憶を辿ってみることにしました。
すると……。
まぁ、適当にやっていたら、いつの間にかある程度できるようになってしまった……というのが正直なところです。
なんだよ、それじゃあ参考にならねぇよ、みたいに言われるかもしれませんが、そうとしか言いようがないのです。
確かに最初は、何度やっても指が思いどおりに動かなくて、「キーッ!」みたいになった記憶があります(笑)。当時は、特にFに限らず、Cすらもまともにできなかったのですから、まぁできないですよね。。
しかし、今から考えると、最初はできないのが当然で、それで早急にあきらめることなく、気長にやるのがいいのだと思います。
僕がギターを始めたのは40歳の時。小学生や中学生と違って身体がものを覚えるのも遅いし、加えてギターに没頭する時間も限られます。仕事が忙しかったら、ギターに触ることすら難しい日もあるでしょう。
※ あ、今は小中学生も塾とかで忙しいのかな……。
だけど、不思議なことに、毎日少しずつやっていれば、本当に少しずつだけれど、身体は覚えていく。生きている限り、人は本能的に「今の現状に適応して、明日以降も生きていくにはどうしたらいいのだろう」ということを考えて、細胞やら神経やらが刺激されていくのでしょう。
まぁ、あまりにできなくてもストレスが溜まってしょうがないので、この、親指で6弦を押さえ5弦をミュートするやり方も練習しました。これはこれで、5弦や1弦が鳴っちゃったりして最初はイライラしましたが……。
Fの簡単な押さえ方に関しては、こういう動画がたくさんあります。
いずれにせよ、最初はできないのが当たり前。できないものを今日中にできるように、なんて焦らずに、明日の朝起きたら、ひょっとしてできるようになっているかも!? くらいの感覚で考えて、だけど毎日、少しずつでも練習するのがいいような気がします。やってれば、Fもできるようになる。
それも、ある日、ふとできたような、なかなか言葉にすると難しいのですが、「あ、この感覚だ!」というのが突然やってきたりします。いきなり目の前がパッと開けるような。そんなときの爽快感たるや……これは続けないと体験できない感覚でしょう。
ジョギングとか筋トレにしてもそうですけど、人の身体は嘘をつかない。年をとっても鍛錬し続ければ進化していく。不思議なものです。