今年最初の仕事は、超がいくつも付くほどのベテランジャズマンのインタビューでした。
先日原稿を仕上げたのですが、ひとつ発見というか、そりゃあそうだろうなぁ、ということがありました。
僕は、取材時間やインタビューの内容にもよりますが、ミュージシャンの方には「音楽をあきらめずに長く続けるその人なりの秘訣」みたいなものを聞いていて、だいたいの場合はみんないろいろ考えて答えてくれます。「休み休みやればいいよ」とか……。
その方も、その問いに対し、ひと言で、非常に簡潔に答えてくれました。
「好きだったらやるだろ」
素晴らしい。
そうですよね。
好きだったら、どんなに忙しくても時間を作ろうとするし、好きだったら簡単にあきらめようとしない。好きだったら辛いことも楽しい。
なんだかんだと言葉を並べてしまうのは、結局できないことや、あるいは好きではないことへの言い訳なのかもしれません。
僕も薄々感じていたけれど、こんな問いは愚問、なのかもしれません。そう思えるほどの潔い回答だった気がします。
あるいは、「あなたのスランプ脱出法は?」みたいに趣向を変えたほうがいいのかも。
ギターを始めてから感じたことですが、とにかくやるしかなく、練習しないと上手くならない。言い訳してる暇があったら、練習するか……。
今日、来月発売されるというマイケル・ランドゥーの新譜からの曲を聴きました。
歳をとると、こういうスローなテンポが、なんとも心地よく感じるようになります。じわじわときます。そして、ランドゥーのギターはなんともブルージー。
いつの日か、こんなふうに弾けるようになりたいものです。